2014年9月5日金曜日

浦安の舞ってなぁに??

浦安の舞ってなぁに??という人たちのために、「浦安舞」について簡単な解説をします。

浦安の舞とは、昭和15年に、神武天皇即位紀元(皇紀)2600年を奉祝して、神社音楽協会の初代会長である多忠朝(おおのただとも)氏によって作曲作舞された神楽舞です。浦安という言葉には、世の中が平和で乱れないことを願いつつ、心も、波風立たない穏やかな気持ちで人々が平穏無事に過ごせるようにという願いが込められています。


天地(あめつち)の 神にぞ祈る 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を


という昭和天皇御製に合わせて、前半は檜扇、後半は神楽鈴を持って舞います。
檜扇(ひおうぎ)
檜扇とは、平安中期から用いられたもので、笏だけではメモ欄が少ないという理由から、薄い檜板を糸で綴じて扇の形にしたものだといわれています。参入(神前まで移動すること)する際は、扇をかざして顔を隠すのに用いています。これはかつて女性には、あまり人前で顔を見せるものではない、というたしなみがあったからです。 このような折り畳み可能なタイプの扇は日本独自のアイデアなのです。
神楽鈴(かぐらすず)
神楽鈴とは、神楽を舞うときに用いるで小さい鈴を12~15個つないで柄を付けたものを用います。鈴の音には、魔よけの力がついており、その清々しい音色で人々を敬虔な気持ちにさせるとともに自らを祓い清め、神霊の発動を祈願するものであると考えられています。鈴には五色の布がつけられています。※五色布の覚え方は、みぎあし紫(緑・黄・赤・白・紫) 
桧扇と舞鈴は、一つ一つ手作りで製作した物を装束店は販売しており、大変高価な物です。詳しくは装束店HPなどご覧ください。
浦安の舞は神楽舞の中でも最もポピュラーな舞のひとつで頻繁に神社で舞われています。浦安の舞を見る際には、注目してみてください。以上簡単な解説でした。

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